とある古い喫茶店での話です。
私は、たまたま静かな場所を探していてその古い喫茶店に入りました。コーヒーを注文し本を片手に時間をつぶしていると。
私の席から少し離れた席に、1人のおじいさんと介護士さんらしき方が2人席に座っていました。
おじいさんは周りをキョロキョロとみて、「ほらほら」など誰もいない場所をみて声をかけたりと少し認知もある様子でした。
少し時間がたった時、喫茶店のドアがカランコロンと音を立てて開き白髪のおばあさんが車椅子に乗って入ってきました。
おばあさんの車椅子を押すのは娘さんでしょうか、おばあさんと顔が似てるように思いました。
おばあさんは先に喫茶店に入っていた、おじいさんに向かって「お久しぶり」っと手振りをそえながら声をかけると、さっきまで落ち着きがなかったおじいさんはその声に気づき、急に顔を歪めながら涙をポロポロっと流し始めました。
きっとおじいさんの大好物だったのでしょう。おばあさんが手に持っていたタンブラーをおじいさんに差し出して「はい、コーヒーよ、飲みなさい」っと声をかけていました。おばあさんは「なに泣いてんの、はやく飲みなさいよ」なんて言いながら目には涙を浮かべ笑顔で語りかけていました。
それから2人隣り合わせで、手を取り合い仲良く話されていました。
やっぱり長年連れ添った顔を忘れることはないのでしょうね。^ ^
いい夫婦の光景を見る事ができて、私まで涙腺が緩みました。
私も、あの老夫婦みたいに仲のいい夫婦を作りたいと思います。ほっ^ ^
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